偽物扱いでアカウント閉鎖の危機!中古家電で本当にあった怖い話。
どうも、尾崎です。
Amazonは偽物の販売について非常に厳しいことをご存知ですか?
CD、DVD、フィギュアなんかは、海賊版なんかが良く出回っているのでリスクのあるジャンルとして有名ですね^_^;
じゃあ、家電は?というと、家電でも偽物は出回っています。
『いやいや、偽物とか新品とか、未開封品扱うから危ないんでしょ?
中古扱ってるなら、偽物か判断できるから気にする必要ないじゃん!!』
こんな風に思っている、そこのあなた!!
これは、もしかしたら不意打ちで、いきなり危険な目に合うかもしれませんよ(;´Д`)
僕も、実際に『中古なら大丈夫っしょ!』って思ってたんですが、それは甘い考えだという事を思い知らされる事件が少し前にありました...
今回の記事では、中古家電でも、偽物に関して気を付けなければならないポイントを解説いたします。
目次
購入者が偽物だと言ったら、偽物扱い!
とりあえず、先に今回の事件の経緯~結果を、簡単にお話ししておきましょう。
(その後に、細かく解説や対応策をお話しします)
今回の事件は、僕ではなく、コミュニティメンバーの元に起きた事件です...
僕の事務所へコミュニティメンバーが2人遊びに来ていて、事務所でワイワイいろんな話をしながら、楽しい時間を過ごしていた時でした。
3人でワイワイ話をしている中、メンバーの1人のスマホを触り始めました。
すると、顔が急に青冷めて、恐怖の言葉を口にしたのです...
『アカバン(アカウント閉鎖)になるかも...』
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えぇぇぇ~~~~Σ(゚Д゚)Σ(゚Д゚)Σ(゚Д゚)
あまりの急な発言にかなり驚きましたが、とりあえず落ち着いて、事の経緯を聞きました。
経緯をまとめるとこんな感じです。
- 仕入れ商品は、razerというメーカーのイヤホン『razer hammerhead bt』という商品。
- 仕入れ先はハードオフで中古の動作確認済み。
- 購入者から「偽物だったと」いう理由で返品をされた。
- この時点ではAmazonからの警告や処分の連絡は来ていない。
とりあえず、Amazonからの連絡はないので、とりあえず購入者にどこで偽物と分かったのか教えてほしいとメールをしてみたのですが、返信は来ない...
(結局、最後まで返信はなかったそうです)
その場では何もできないので、いったんその場は解散し、随時進捗状況を報告してもらいました。
まず、返品が完了された際に、まだAmazonからは連絡は来ていませんでした。
しかし、アカウントヘルスを確認したところ、「商品の信頼性に関するお客様からの苦情」が1になっていたとのこと。
上記のアカウントヘルスに変化があってから、10日ぐらい経ち、ようやくAmazonから以下の様なメールが届いたそうです。
平素はAmazonをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび出品者様より発送された商品の信憑性について、購入者より寄せられたご連絡を調査した結果、出品者様の出品をキャンセルさせていただきました。真贋に関するご連絡があった商品のFBA在庫につきましては、まだ削除の対象ではありません。出品キャンセルを行った商品は、本Eメールの末尾に記載されております。
この決定に対し、90日以内に異議申し立てがない場合は、真贋に関するご連絡があった商品のFBA在庫はすべて、出品者様の負担にて廃棄される場合があります。
出品の再開をご希望の場合は、問題解決の対応と再発防止策の詳細を添えて、改善計画をご提出いただけますようお願いいたします。改善計画の作成について詳しくは、セラーセントラルのヘルプをご覧ください。改善計画をご用意いただきましたら、セラーセントラルのパフォーマンス通知ページにて、このメッセージの隣に表示されている「対応について詳細を連絡する」ボタンをクリックしてください。
また、ASINごとに以下の情報もご提出ください。
仕入れ先から発行された、発行日から365日以内の請求書、または領収書の写し。これらは、同一期間中の出品者様の販売数と対応している必要があります。
仕入れ先の連絡先情報(名前、電話番号、住所、ウェブサイトを含めてください)。
ご提出いただくファイルは、.pdf、.jpg、.png、.gifのいずれかの形式でお送りください。これらの書類は、正規の資料で改訂されていないものである必要があります。Amazonから仕入れ先に連絡し、提出書類について確認させていただく場合がございますのでご了承ください。価格情報は削除することができますが、書類のそれ以外の部分は明示されている必要があります。当サイトではお客様の仕入れ先情報の秘密保持に常に努めております。ご提出いただいた情報を確認し、出品を再開できるかどうかを判断させていただきます。出品者様の商品についてさらに問題に関する連絡が寄せられた場合は、直ちにアカウントを閉鎖させていただく場合がございますのでご了承ください。
Amazonでは、偽造品の販売は厳しく禁止されています。真贋に関するご連絡があった商品について有効な請求書または領収書をご提出いただけない場合、該当の商品のFBA在庫は出品者様の負担にて廃棄される場合がございますのでご了承ください。
アカウントの健全性については、セラーセントラルの「パフォーマンス」セクションでご確認いただけます。
Amazonのポリシーについて詳しくは、セラーセントラルのヘルプページをご覧ください。
この、メールの内容から分かることは
- とりあえず1発でアカウント閉鎖にはならなかった。
- 同じ商品を今後も出品したいのであれば必要な書類を提出する必要がある。
- さらに問題があれば、直ちにアカウントを閉鎖となる場合がある。
- Amazonでは、偽造品の販売に対して厳しく取り締まっている。
一先ず、1発でアカバンとならなかったことには、ホッとしましたが、そのままスルーするわけにもいきません。
同じ商品を今後も出品するつもりであれば必要な書類が必要とのことですが...
- 今後この商品を出品する旨が無いこと
- SKUも削除したこと(今後の販売意思の無い事を証明する為)
- その上で何か提出する書類があるか?
これをAmazonにメールで返信したところ、以下の様に返答がありました。
出品者様よりご提示いただきました下記商品情報を確認した結果、出品を許可できないと判断いたしました。
ASIN: B075LCNTNK
当該商品を再度出品されるようなことはお控えいただくようお願いいたします。出品者様の商品についてさらに問題に関する連絡が寄せられた場合には、直ちにアカウントを閉鎖させていただくことがあります。
なお、この件について他のいかなる問題に関するEメールを送信いただいても、返信できない場合がございますのでご了承ください。
かなり大雑把な経緯~結果ですが、これにて今回の偽物騒動による、1件は終了しました。
先述した通り、とりあえずは1発でアカウント閉鎖にはなりませんでしたが、これはある意味アカウント閉鎖の「リーチ宣告」でもあります。
そして、結果までの流れから分かることとして...
Amazonは本物だったのか偽物だったのかの真意を確認してこない!!!
ってことです。
もう1度、流れを箇条書きにすると
- 偽物だったという理由で返品をされた。
- 返品後、アカウントヘルス内の「商品の信頼性に関するお客様からの苦情」が自動的に1になっていた。
- 10日後、Amazonからメールが届き、アカウント閉鎖のリーチ宣告。
リーチ宣告までに、Amazonからの連絡もなく、こちらからも連絡はしていません。
つまり、Amazonは「購入者からの返品理由を基に、出品者へ処分を下す」という事です。
これがどういう意味か分かりますでしょうか?
言い換えれば、「購入者が偽物だと言ったら、偽物を販売したとして認識される」っていう事です!!
こんな恐ろしいことはありません。
もしこれが購入者の勘違いで、本当に本物を販売していたとしても、偽物だと言われたらそれまでなんです...
この結果を基に、僕たちが今後どうしていくべきなのか?というのを、以下より解説していきます。
しかし、今回はリーチ宣告で終わりました。
その理由は明確な部分は分かりませんが、考えられる範囲のその理由を、最後のまとめの中でお話しします。
偽物販売に対して認識しておくこと&対応策
今回の事件によって、僕も偽物のことに関して、改めて再認識させられたことがたくさんありました。
この記事を読んでくれている方にも、今回の件を自分事と捉えて、気を付けてもらいたいです。
1つ1つ、僕たちが認識しなければならないことを紐解きながら、対応策をこれよりお話ししていきます。
そもそも、その商品は偽物が存在するのか?
「商品名 偽物」でググって見ると、今回の商品は偽物が多く出回っている商品であることが分かりました。
以下の画像の赤枠で囲ってあるのが、この商品の偽物関して書かれたサイトです。
※クリックで拡大します。
この様に、「商品名 偽物」で検索して1ページ目でこれだけ、偽物に関しての情報が出てくるという事は、それだけ偽物が出回っているという証拠でもあります。
そういった物は仕入れ対象から外すようにしましょう。
ハードオフから仕入れたが、大手リサイクルショップでも偽物を見抜けなかったのか?
『ハードオフとかなら、中古品はちゃんと動作確認してるんじゃないの?
それなら、偽物だって分かりそうなものなのに!』
そう、まさに僕たちもここに大きな間違った認識がありました。
今回の商品名の偽物について書かれているサイトを見ると、かなり巧妙に本物ソックリに作られていることが分かります。
参考サイト:RazerのBluetoothイヤホン『Razer Hammerhead BT』にも偽物が存在する
上記のサイトにも書かれているように、単体で渡されたら偽物とは気付きそうにないぐらい、巧妙に作られています(一一”)
となると、他の判別方法となると、音質の違いぐらい...
流石に音質の違いも、完璧にハードオフだって判断できるはずがありません。
今回、事件の当事者だったメンバーも、仕入れ先のハードオフに、事の経緯を説明して、商品を返品したところ...
『確かに、ネットに書かれている情報を頼りに見比べると、偽物の方に類似はしていますが、こちらでも明確なことは分かりません。
ただ、こういった商品を販売してしまったことに、こちらにも責任はあるため返金対応をさせてください。』
との、連絡をいただいたそうです。
返金してもらえたのは、ありがたいことですが、やはり大手リサイクルショップでも、判別しきれないぐらい、最近の偽物は巧妙であるという事です。
「大手のお店だからと言って、絶対に偽物は売っていないという事ではない。」
という認識を持っておきましょう。
偽物のリスクが高いカテゴリー
ここまでの話を聞いて...
『中古家電を仕入れる中で、全部の商品を「商品名 偽物」でググって調べないといけないの?
そんなのやってられないよ!!』
確かに、そんなことはやってられません。
僕もそんなだったら、さすがに続けられないでしょう。
なので、まずどんな物に偽物が、出回っていることが多いのか調べてみましょう。
価格.comのクチコミ掲示板がとても参考になります。
価格.comのクチコミ掲示板の中で、検索キーワードを「偽物」にして、カテゴリーを選びます。
とりあえず、カテゴリーを「家電」にして検索したのが以下のリンクです。
↓ ↓ ↓
http://bbs.kakaku.com/bbssearch/search.asp?searchword=%8BU%95%A8&bbstabno=2
これを、ある程度見ていただくと分かるのですが、偽物情報が多いのは
- ヘッドホン(ヘッドホンアンプ含む)
- イヤホン
- マイク
- スピーカー
等の、オーディオ関連の商品がかなり目立ちます。
なので、とりあえず、こういったオーディオ関連のカテゴリーに対しては
- 仕入れ対象から外す
- 対象から外さない場合は、必ず「商品名 偽物」で偽物情報が無いか確認する
どちらかの、対応をするべきです。
もちろん、仕入れ対象から外すことが最もリスクのない方法です。
(ちなみに僕は対象から外すようにしています。)
しかし、それでは機会損失が大きくなりすぎると考えるのであれば、必ず偽物情報が無いかだけは確認してから仕入れるようにしてください。
そして、少しでも偽物が出回っていると思えば、仕入れるのはやめましょう。
なぜなら、先述した通り、それが本物であったとしても、購入者が偽物だと言ったら、偽物とAmazonに認識されてしまうからです。
絶対ではないですが、これらのオーディオ関係だけは気を付けるようにしてください。
その他のカテゴリーでも絶対安全とまでは言えないですが、さすがに全てのカテゴリーでチェックをしていたら、それこそ大きな機会損失です。
どんな物にもリスクは付きものなので、どこかしらの線引きをしなければならない。
その中で、僕とコミュニティメンバーで考えた結論として
「オーディオ関係だけは対象から外す。もしくは仕入れるときに偽物情報はチェック」
という、結論に至りました。
ヘッドホンやマイクでもPC関係の「中古」は大丈夫
PC関係の「中古」であれば、ハードオフなどで販売しているものは安心して良いでしょう。
(接続がUSBなのかどうか?)
その理由は、お店で動作確認の際に、PCに繋いで確認するはずだからです。
見た目などは巧妙に似せていたとしても、さすがに中身まで似せることは、あり得ないでしょう。
偽物を売るというのも、お金目的なので、中身まで本物に似せていたら、コストがかかり過ぎて、意味がないですからね^_^;
なので、PC関係(接続がUSB)のヘッドホンやマイクであればよっぽど大丈夫かと思います。
ただし、これはあくまで「中古」であればの話です!!
未使用品であれば、お店でも動作確認されずに販売されているという事です。
その為、例えPC関連のヘッドホンやマイクでも、未使用の場合は偽物の情報を確認してから仕入れの判断をしてください。
- ヘッドホン(ヘッドホンアンプ含む)
- イヤホン
- マイク
- スピーカー
これらは、中古であろうが関係なく、要注意であることは忘れないで下さい。
【全カテゴリー共通】並行輸入品に注意!!
偽物に多い特徴として「並行輸入品」となっているものがあります。
つまり、海外で売られている物とか、海外のメーカーの物ですね。
商品を検索してく中で、Amazonの商品タイトルで「並行輸入品」と書かれている物があれば、必ず要注意です。
「並行輸入品」自体が偽物である可能性もあるので、並行輸入品を出品すること自体を辞めることが最も懸命な判断です。
(僕は並行輸入品を仕入れしないようにしています。)
これは、全てのカテゴリーにおいて言えることです。
まとめ
長くなったので、最後に今回の事件を簡単にまとめましょう。
①Amazonでは購入者が偽物だったと言えば、たとえそれが本物だったとしても偽物を販売した出品者として認識される。
②最近の偽物はかなり巧妙に作られているので、ハードオフなどの大手リサイクルショップでも完璧に見抜くのが難しい。
③偽物が出回っていることが多いカテゴリーは仕入れ対象から外す。
※もしくは、「商品名 偽物」とググって、偽物が多いようなら、例え本物である自信があっても辞めておく。
【偽物が出回っていることが多いカテゴリー】
- ヘッドホン(ヘッドホンアンプ含む)
- イヤホン
- マイク
- スピーカー
等の、オーディオ関連の商品
④偽物は中身まで似せるとコストがかかり過ぎる為、中身は変えられない。
なので、ヘッドホンやマイクでもPC関係の「中古」は、動作確認をすれば偽物かすぐに分かるため仕入れ対象と出来る。
※未使用は確認をしていないので、リスクが高い。
⑤「並行輸入品」は、そもそも商品自体が偽物である可能性もあるので、並行輸入品を出品することは辞めること。
簡単にまとめると、上記の5点に気を付けてください。
(詳しいことは記事を改めてお読みいただければと思います。)
偽物というのは、CD、DVD、フィギュアなどが有名で認知している人も多いですが、今回の話の様に、中古家電でも偽物に対してリスクがあります。
ただ、これまでの僕の認識としては「偽物出品=1発でアカウント閉鎖」という認識でした。
僕が知る限りでアカウント閉鎖の経験がある人の話を聞くと、もれなく全員1発閉鎖だったからです。
しかし、今回は1発ではなく、リーチ宣告で事なきを得ました...
その理由はハッキリとは分かりません。
考えられる理由としては...
- 中古だったから
- これまでのアカウントの健全性の評価が良かったから
ぐらいしか、思いつかないです(´・ω・`)
もしかしたら、今回は運が良かっただけなのかもしれません。
さすがに、これを再現は出来ないし、出来たとしてもやりたくはないのでwww
ただ、間違いなく言えることは偽物の出品は当たり前ですが大きなリスクがあるという事です。
完璧に偽物のリスクを0にするとなると、何もできなくなります。
それでは本末転倒です。
出来る限りの対応を僕たちはやっていくしかないのが現状です。
この記事を読んで、偽物に対しての認識が少しでも深まっていただければ幸いです。
それでは
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